野生のサザンカは”一重咲の白花”ですが、栽培品種には、一重咲のほか半八重、八重、獅子咲、千重咲、花色には、白のほか、紅、桃、ぼかしなど濃淡さまざまで花形、大きさも多様です。
これらの栽培品種は、開花の時期、花の形、樹形などの違いから、大きく「サザンカ群」、「カンツバキ群」、「ハルサザンカ群」、「タゴトノツキ群」という四グループに分けられています。各群の特徴は次のとおり。

■サザンカ群 花期:10月~12月、花色:白~紅、ぼかし、花弁:一重~半八重、花香:強い、樹形:多くは立性
■カンツバキ群 花期:11月~3月、花色:白~紅、花弁:八重~獅子咲、花香:弱い、樹形:多くは横張性
■ハルサザンカ群 花期:12月~4月、花色:白~紅、絞り、花弁:一重~千重咲、花香:無~強い、樹形:立性~横張性
■タゴトノツキ群 花期:11月~12月、花色:白、絞り、花弁:一重咲、花香:弱い、樹形:立性~横張性
(参考資料)国立歴史民俗博物館くらしの植物苑特別企画展「冬の華・サザンカ」資料

昭和の森で栽培しているのは、大半がカンツバキ群で、サザンカ群は2種類あります。